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黒い学園12

 投稿者:管理人  投稿日:2007年 3月21日(水)09時26分48秒
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  まず、俺は監督やスタッフ達に催眠をかけることにした。
カメラと小道具以外のスタッフを遊歩道の入り口に行かせ、邪魔が入らないように見張らせる。

次はアクター達だ。
ブラック以外の全員を眠らせて、邪魔にならないところに下がらせる。

ブラックのスーツを着たアクターには、スーツを脱がせて下がらせた。
それから、戦闘員や怪人に催眠をかける。
これでよし。

ブラックのスーツを持って、俺はロケバスに向かった。
外の様子にも気づかず、役者達は台本の読み込みを続けていた。
台詞を言いながら、狭いスペースで演技の予行練習をしている。

俺は、スタッフのふりをしてバスに入った。
「お疲れ様です」
「え? ああ、お疲れ様です」

見慣れないスタッフに、戸惑った声を上げる剣。
他の役者達の視線も俺に集まる。
俺は、剣を除く全員に催眠をかけた。

全員を眠らせる。
「え? せ、先輩? どうしたんですか?」
隣に座ったレッド役の男の異変に、剣が驚いている。

「狩野剣さん」
俺は、剣の名前を呼んだ。
彼が、こちらを向く。

俺は、催眠をかけた。

お前は、和泉陸でも狩野剣でもない。
正義のヒーロー、ブラックだ。

「俺は、正義のヒーロー、ブラック……」
剣、いや、ブラックが復唱する。

だから、ブラックのスーツに変身しなければならない。
ブラックが、変身のポーズをとる。
現実にはそれで変身するわけでもないので、俺はアクターから脱がせたブラックのスーツを渡した。

彼はそれを着て、マスクを被りブラックに変身する。
こい。
俺はブラックを連れて森の中に行った。

森には、小道具が用意した道具が転がり、カメラマンと怪人、それから戦闘員がばんやりと立ち尽くしていた。

俺は、その真ん中にブラックを立たせると催眠の条件を追加する。

ブラックは悪に屈してはいけない。
ただ、怪人たちにいたぶられる度に快楽を感じて堪らなくなる。
ブラックには、俺とカメラマンは見えない。

前もって、怪人と戦闘員、カメラマンには催眠をかけてある。
俺は、全員の催眠状態を解除した。
ショーが始まった。

「……ここは……」
剣、催眠によってなった正義のヒーローブラックは、周囲を見渡して唖然とする。

それもそうだろう、いつの間にか、周囲を敵に囲まれているのだから。
「くくく、覚悟しろ、ブラック」
催眠によって敵になりきった怪人が言うと、戦闘員達がブラックに襲い掛かる。

戦闘員達は、グロテスクな流線型のフォルムをしていた。
エイリアンを思わせる質感で、ごつごつとした肌は血管が浮き出している。

戦闘員達が生物的であるのに対し、怪人はロボットのようだった。
鎧のように金属板を纏い、鋭角的なフォルムをしている。

「いつの間に……」
小さく呟くブラック。
しかし、剣ならばともかく、今の彼は心の底から正義のヒーローブラックだ

「こい」
無口という設定どおりに、言葉少なに身構える。

体に張り付いた黒のスーツと細身ながら引き締まった体と、きつく閉められたベルトが、傾きかけた日に映える。
戦闘員達は、一斉にブラックに襲い掛かった。

いつも番組でやっているように、軽く戦闘員達を打ち倒そうとしたブラックだったが、今日は番組ではない。
一人は蹴り倒したが、その間に背後からの戦闘員に掴み掛かられる。

「な……!」
普段と違うことに驚いたブラックだったが、もう遅い。
俺の催眠で本物となった戦闘員達は、野獣のようだった。

後ろから蹴り飛ばされ、バランスを崩したところを鳩尾に一撃入れられる。
倒れたブラックは、それでも果敢に立ち上がったが、すぐに引き倒された。

「……っ」
蹴り飛ばされ、頭を守ろうとした腕を取られて、惨めに関節を極められる。

「どうしたブラック?」
美しい黒だったスーツが。瞬く間に土ぼこりで汚れてしまった。
戦闘員達に言いように弄ばれるブラックを、怪人が笑った。

しかし、ブラックは歯を食いしばって耐えていた。
腹にかかとを落とされ咳き込んでも、一言も発せず耐え忍んでいる。
無口な正義のヒーローは、たとえピンチになっても敵に媚びることはない。

だが、催眠によってマゾヒストに生まれ変わった体は別だった。
「……ん、っくぅ……はあはあ……っ!」

蹴られ、踏まれているうちに高ぶってしまったのだろうか。
呼吸が荒くなり、無口で忍耐強いヒーローらしくもない声を時折上げている。
それに気づいた戦闘員の一人が、嘲笑った。

「おい、ヒーローさんよ。お前もしかして嬲られて感じてんのかぁ?」
「何を……馬鹿な……」
「へ、ならこれはなんだよ!」

うつ伏せに押さえ込まれていたブラックが、引っくり返される。
彼は慌てて隠そうと体を丸めたが、すぐに両手両足を引っ張られ大の字にされてしまった。

戦闘員達から、歓声が上がった。
ブラックの股間、黒いスーツに隠された男根が、雄々しく立ち上がっていた。
二十センチはあるだろうか、はっきりと裏筋まで見えそうな巨根が、テントを張っている。

言葉に詰まるブラック。
身をよじり抵抗するが多勢に無勢だった。

「悦んでやがるぜこいつ!」
「スゲェ変態だなぁ、ヒーロー面して実はマゾかよ!」

戦闘員たちが、口々に囃し立てる。
一方、怪人はクールなのか騒ぎには加わらず、戦闘員を押しのけると地面のブラックを見下ろした。

「おい、ブラック。俺たちの仲間になる気はないか?」
「……?」

「おまえには素養がありそうだ。俺たちの仲間になるなら開放してやるが」
「ふざけるな!」

怪人は、ふっと笑った。
「その言葉、後悔するなよ? やれ」

まず、ブラックのマスクが剥がれた。
顔を赤くして、悔しげに眉を顰める青年の顔があらわになる。

「縛り上げろ」
 
 
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