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黒い学園5

 投稿者:管理人  投稿日:2006年11月27日(月)19時35分45秒
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  次の朝も、電車は大いに混んでいた。
周囲に目ぼしい男もおらず、俺は鬱々とした気分で満員電車に揺られる羽目になった。

もっと近くに、拠点が必要だな。
電車の中で痴漢行為を働くのは嫌いではないが、毎日これでは疲れそうだ。
俺は、満員電車から吐き出されながら思う。

ふと、プラットホームに隆弘を見つけた。
同じ電車だったのか。
俺は、彼に声をかける。

「隆弘、おはよう」
「ん? おお、転校生。おはよう」
「……名前覚えろよ」

そのまま会話を続けようとしたが、俺は前の方に他のバスケ部員を見つけてしまった。
彼らを見つければ、隆弘は合流して登校してしまうだろう。
少し、邪魔されずに隆弘と喋りたい気分だったので、俺は催眠を使うことにした。

お前は、突然下痢になる。
便所に行きたくて仕方がない。

隆弘に、催眠をかける。

数秒後、隆弘は顔を青くした。
「わ、悪ぃ。先に学校行っててくれ!」
そのまま、プラットホームの隅の便所に走っていってしまう。

俺は、更にいいことを考え付いた。
便所に隆弘を追いかけていく。

隆弘は足が速かった。
便意に苦しむ状況でも、すぐに便所に到着し、個室に入り込んでいる。
俺は、隣の個室に入った。

上の隙間から、隆弘の入った個室を覗き込む
彼がブレザーのズボンを下ろしていることを確認すると、俺は催眠に条件を追加した。

俺の声を聞くまで、便意は治まらない。
だから、便所から出ることもできない。

そうして、個室に隆弘を閉じ込めておいて、更に追加する。
隆弘の隣には、バッシュや教科書が入ったスポーツバッグが置かれている。

お前は、自分のスポーツバッグのことを忘れてしまう。
だからスポーツバッグがなくなっても不自然に思わない。
スポーツバッグなんて目にはいらなくなる。

眉間にしわを寄せて和式の便器にしゃがみ込む彼が唸っている。
俺は個室を出た。
もう少し、隆弘の排便シーンを見ていたくもあったが、別のことがしたくなった。

隣の駅の駅ビルには、大きな本屋が入っている。
隆弘は、俺が声をかけるまで便所から出られない。
焦ることなく、俺は電車に乗って隣の駅へと向かう。

朝早い所為で、駅ビルはまだ開店していなかった。

しかし、中に店員らしき中年の男がいる。
俺は二、三度、駅ビルの入り口のガラス戸を叩いた。
気づいた男が、俺のほうに寄ってくる。

「すみません、開店は十時からとなって」
最後まで言わせずに、俺は催眠をかける。

お前は、今から指示するものを持ってきて、俺に手渡す。

催眠状態の店員はビルの中に引っ込んで行った。
数分して、店員が戻ってくる。
手には、ビニール袋を持っている。

「ご苦労。お会計はよろしく」

そう言って店員に金を握らせ、ビニール袋を受け取った。
店員の催眠を解いてやり、俺はまた電車に乗りにプラットホームへ向かった。

店員に買わせたのは、ゲイ向けの雑誌だ。
エロ本ではないが、グラビアには男性の性交シーンがモザイクつきで載っている。
ビニール袋に入った数冊のそれをもって、俺はまた便所へ向かう。

もう、三十分も時間が経ってしまったが、隆弘はまだ個室の中にいた。
上から覗くと、下半身を出したまま便器に座り込み、時計を気にしている。

「隆弘? まだ中にいるのか?」
俺は、扉越しに声をかけてやった。
数秒して水の流れる音がして、個室のドアが開く。

「……なんだ、待ってたのか?」
俺は笑ってはぐらかした。
彼は、釈然としない顔をしながら、トイレの水場に向かう。

もう朝練には大遅刻が決定しているからか、その足取りは落ち着いたものだ。
俺は、個室に残されたスポーツバッグに近寄った。

スポーツバッグを開けて、中身を探る。
バッシュとユニフォームの下に、教科書が入っていた。
その教科書と、ゲイ雑誌をすりかえる。

俺は、こっそりと外に出た。
手を洗い終えた隆弘も、外に出てくる。
俺は催眠条件を解除した。
スポーツバッグの事を思い出す

「あれ? バッグ持ってなかったっけ?」

俺の言葉に、隆弘は思い出したらしい。
「やっべ」
小さく叫んで、個室からスポーツバッグを持ってくる。

俺と隆弘は、並んで学校ヘ向かった。
「あのさ、昨日の部長の態度だけど……」
隆弘が、俺にフォローを入れてくる。

「分かってる。責任感が強いから、力が入りすぎてるんだろ?」
「そう、そうなんだ!」
隆弘の顔が明るくなった。

それから道中、彼はいろいろなことを話した。
なんでも、あの部長に憧れてこの学校に来たらしい。
二年生のころに大会で大負けして、それから人が変わってしまったそうだ。

「でもさ、それを他のやつらは知ってるのか? ちゃんとフォローしてやらないと、一志……部長の評判は下がるばっかりだろ」
「え……うん、分かってるよ」

部内に精通したような俺のアドバイスに、隆弘は驚いた様子だった。

その後、部長に叱られながら隆弘は部活に向かった。
俺は、退屈しのぎに将悟を呼び出して遊び、授業が始まるまで過ごす。
五分前に、変化は訪れた。
 
 
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