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現在、河鹿合唱団では宮沢賢治の詩集の中から、「心象スケッチ」という題名で4曲を歌っています。農業を教えるかたわら書かれた詩らしく、「水汲み」ほか3曲とも農作業や身の回りの自然の姿を克明に描いていますね。
一方、宮沢は音楽を聴くのが大変好きであったらしく、その当時発売されたレコード(SPレコード)は、ことごとく買い込んだそうです。特に好んで聞いたのはベートーヴェンの「田園交響曲」であったそうで、土に生き、自然を愛する賢治らしさがよく表れています。
さらに、浅学の私にとって以外だったのは、賢治は作曲もしたのですね。先日、何気なくFMのクラシック音楽の番組を聴いていたら、「宮沢賢治作曲」とアナウンスが聞こえたので、「えっつ!作詞じゃないの?」と驚きながら聴き入りました。曲名は「星めぐりの歌」。非常に牧歌的で、どこか寮歌を思わせる雰囲気を漂わせる美しい曲でした。
賢治という人物の広さと深さを知る思いがしました。
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