ノンベーグラフ亭
ノンベーのためのグラフ亭(ティ)(=落書帖)、憩いの広場にようこそ。皆で楽しい場を作りましょう
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分かりやすい日本語を話すために
投稿者:
作家モト
投稿日:2009年 9月26日(土)08時43分25秒
「今週の大型連休も、家庭に居場所のないサラリーマンなんかを除けば、ありがたいんだろうけ
ど、マスターのような日銭商売は影響が大きいよね。」「週休2日に、祝日、年休、夏休みなん
かをフルに利用すれば、半分くらい出勤するだけでいいのかな?うらやましい限り、ってことに
するしかないね。」(あとで、調べたら、今年の場合、週休2日に、祝日、年末始(12.29-
1.3)を加えると、124日になる(なんと3分の1)。これに、年休やらを加えれば、半分とい
うのは、あながち大袈裟ではない。)
さあ、気分一新で働くぞっ、の決意とともに、今週もグレローニュースは、USO800Khzでお送
りしました。
★
久しぶりに、家族3人で回し読みをした本があります。
「日本人の知らない日本語」(蛇蔵(作画)&海野凪子/メディアファクトリー)がそれです。
日本語教師の海野先生と、海外からの留学生との交流を描いたマンガです。
先生も、日本語を教えることに真剣に向き合い、生徒も実に熱心に、そして屈託なく日本語と格
闘しているーそんな中から生み出されるエピソードは、ユーモラスだが、暖かく、実に心地よ
い。
任侠映画で、日本語を勉強したフランスの高貴な婦人の第一声。「あっしを、姐(あね)さんと
呼んでください」
飲食系のアルバイトで、ヘンな日本語を身につけてくるのが、先生の悩み。「こちら、スパゲ
ティー「のほうになり」ます」、「1000円「から」お預かりします」などなど。
「宿題、来週までにしておいてね」といわれた生徒、「はいっ、よろこんで!」(おいおい、某
居酒屋チェーンでバイトやってんのかよ)
丁寧語の「お」と「ご」の使い分けも難しい。
大和言葉系は、「お」、漢語系は、「ご」との原則があるが、例外も多い。
「カタカナには、あまり付けませんが、付ける言葉がありますか?」
「おビール!」(おいおい、水商売関係のバイトは、禁止だぞ)
数詞(ものの数え方)の授業。
「大きな動物は、1頭、2頭と数えます。小さな動物は、1匹、2匹です。このように大きさによっ
て、呼び方が変わるのには、どんなのがありますか?」
「はいっ、ブラジャーです。AとかBとか、、、」「う〜ん、それは、違うんだけど〜」
「じゃ、人間は、どう数えますか?」「「匹」です」「えっ?」
「だって、辞書には、「男一匹」って載ってますよ」
タイトルが、いかにも今時ありがちで、一工夫欲しい気はしますが、ホントに楽しい本でした。
<ミニコーナー>
マスターから頼まれて古本で購入した「四字熟語辞典」(田部井文雄 大修館)です。
どれどれ、、、、
無知蒙昧、空理空論、支離滅裂、唯我独尊、頑迷固陋、浅学菲才、軽挙妄動、
軽佻浮薄、、、、、、言語明瞭、意味不明、、、これはちょっと違うか?
それにしてもなんだか耳の痛い熟語ばかりが目に付くなあ。
文豪から現代の作家までが、実際に作品で使用した用例、ジャンル別索引など、内容も充実した
「読める」辞書。お店に置いてありますので、ご愛読ください。
家に帰ろう!
投稿者:
作家モト
投稿日:2009年 9月19日(土)09時26分28秒
「最近、漢字が書けなくなったよねぇ。読む方はなんとかなるにしても、、、、、」
「ホント、アルチュウハイマーと、パソコンに頼りすぎが原因だよね。」
「おまけに字も下手になったなあ。ビジネスレターも、本文はワープロで打って、サ
インだけ自筆というパターンが増えて(自分でそうしてんだけど)、サインだけはそれ
らしく出来るようになったのが、我ながら可笑しいね。」「あははっ」
オジさんたちの嘆きとともに、今夜も酒のメートルだけは確実に上がります。
以上、今週もグレローニュースは、USO800Khzでお送りしました。
★
いろんな人と、話をしていて、お互いの家庭のこと、家族のことが直接話題になるこ
とはあまりないと思います。
先週のマスターの書き込み(ちなみに好評だったと自画自賛していた)のように、奥
方との関係が先鋭化(?)していても、他人にはうかがい知れないことも多そうだ。
それでもちょっとしたやりとりから、家庭のマネジメントとか、その人の家庭におけ
るポジションとか、パートナーとの付き合い方とかが、くっきり見える人がいて、そ
ういう人との会話は、他の話題でも楽しく盛り上がるのが不思議。
「帰宅の時代」(林望 新潮文庫)には、「「自分らしく」暮らすための十か条」という
のがあって、第一条は、いきなり「家に帰ろう!」。
ひたすら(程度の差はあれ)仕事第一で、家庭をあまり顧みず、子育ては、もっぱら
奥さん任せにしてきた男性の団塊世代の多くが、定年を迎える(迎えた)時代になり
ました。
私も数年後には、リタイアすることになりそうです。
会社という存在が、ズボッとぬけ落ちた時、会社でのかつての地位などは、世間では
通用しません。顔が広い、と自負していても、その多くが仕事がらみの義務的関係で
あったことに気付かざるを得ないでしょう。
加えて、毎日が日曜日、という現実に立ち向かうことになります。
会社に向けていた目を家庭に振り向ける。
それは、かつてのマイホーム主義のような逃避的なものではありません。家庭におけ
る「居場所」をしっかり確保し、存在感を示し(決して威張ることではなく)、家族と
のコミュニケーションを大切にする。
そして、そんな家庭を、「出発点」にして、自分が本当にしたいことを探しあて、行動
に移していきなさいーーーリンボウ先生の主張はそこに尽きるようです。
マスター推薦の「生きる勇気 死ぬ元気」(五木寛之・帯津良一 平凡社)は、絶対的
に避けられない「死」に正面から向き合った興味深い対談です。
「死」に向き合うことを避けるつもりは、毛頭ありませんが、私自身は、そこに至る
までの家庭における個の確立、生き方の模索に、「当面は」目を向けていきたいと思っ
ています。
<ミニコーナー>
マスターに奨められて、映画「宇宙(そら)へ」を観てきました。
NASAの宇宙開発の歴史を追ったBBC制作のドキュメンタリーです。
数々の成功と失敗の歴史が、いかにもイギリスらしく抑えた調子で描かれます。幾多
の苦難を乗り越えて、遂に人類の夢を実現しました〜、という通り一遍な描き方はし
ていません。
初の民間人である高校教師など7人を乗せたスペースシャトルが打ち上げに、失敗し
た時、当時のレーガン大統領が国民に向けて行った演説の場面が挿入されています。
犠牲者を悼みつつも、未知への挑戦は続けていく確固たるメッセージを発した真情あ
ふれるスピーチでした。(元俳優のパフォーマンスという点を割り引いても)
「知りたい」という根源的な欲求に命をかけて挑戦する人間という存在の不思議さを
つくづく思います。
オフィシャルHPは、
http://www.we-love-space.jp/
(画像も同HPから)
超難問数学に挑む−2
投稿者:
作家モト
投稿日:2009年 9月12日(土)09時06分20秒
某日、マスター、アキちゃん、M井さん、私の4人でいろんな話題に花が咲きました。
いつものように早くから飲んでいた私が、そろそろ引き上げようと、空のグラスを返したら、
ガッと氷を入れられたグラスが、私の目の前に。
「ん?」「今、帰ったら流れを壊すでしょ。空気を読んでっ!」と顔に書いてある。
それもそうだっ、と納得して、ぐずぐず飲んでしまったのですが、、、、引き際はなかなか難し
いなあ。
以上、今週もグレローニュースは、USO800Khzで、お送りしました。
★
前回に続き、「ワンダーズ・オブ・ナンバーズ 数の不思議」から、エピソードの紹介です。
<黙示録数とは(第72章)>
新約聖書では、666という数字は、「獣の数字」つまり、反キリストの数字とされている。
宗教的な意味はともかく、666は面白い数字だ。
まず、整数の6乗の和と差で表すことができる。
666=(1の6乗)−(2の6乗)+(3の6乗)
また、6と6の3乗の和として、表すこともできる。
666=6+6+6+(6の3乗)+(6の3乗)+(6の3乗)
さらに、2から始まる7つの素数の2乗の和でもある。
666=(2の2乗)+(3の2乗)+(5の2乗)+(7の2乗)+(11の2乗)+(13
の2乗)+(17の2乗)
だから、なんなんだ、といわれても困るのですが、不思議ですねぇ〜。
<とんでもない方程式の解(第73章)>
X=(1597*(Yの2乗)+1)のルート という方程式の整数解を求める問題。(*は
かける記号、ちなみに1597は素数)
どこから、こんな問題を思いついたのか分りませんが、この答えがものすごい数。
Yが、13004・・・・・・・・・・229100(47桁)の時、
Xは、51971・・・・・・・・・・・746249(48桁)だというんですが、、
ご苦労様でした。
<パラサイト数(第80章)>
102564というのは、不思議な数字だという。
102564*4=410256 (*はかける記号)
一番下の桁にあった4が一番上の桁にきて、ひとつづつずれた形になる。同じような数字は他に
もあって、
153846*4=615384
179487*4=717948 など。
また、5のパラサイト数もあって、
142857*5=714285 などが、知られている。
さて、このようなパラサイト数は、どれくらいあるのだろうか。
数学者というのは、本当に頭がいいですねぇ。実は、このようなパラサイト数を見つけ出す公式
を導き出した人がいるのです。
そんなに難しい理屈ではありませんが、詳しくは本書でお楽しみください。
いかがですか?読んでみたくなりましたか?
<ミニコーナー>
日本民家園(生田緑地)、マスターが紹介していた三渓園など、日本の家屋をコンセプトにした
公園のひとつに「江戸東京たてもの園」(小金井市)があります。古い農家、明治、大正時代の
写真館、邸宅、商家など約20軒が移築され、中まで入って見ることができるのがありがたい。
商家などには当時の商品も並べられ、雰囲気を再現しています。
詳しくは、
http://www.tatemonoen.jp/
左は、だるま宰相と呼ばれた高橋是清邸、右は小谷醤油店(いずれも上記HPから)
超難問数学に挑むー1
投稿者:
作家モト
投稿日:2009年 9月 5日(土)09時02分31秒
店内に時々、「妻を恋ふる歌」(与謝野鉄幹作詞 作曲者不詳)が流れます。
「妻をめとらば才たけて みめ美(うる)わしく情けある、、、これって晶子のことで
しょ。」「なにしろ、明治の時代に「君死にたまふことなかれ」という激越な反戦詩を
発表したくらい肝の座った、「才たけた」女性だったのは事実だろうね。」
「友をえらばば書を読みて 六分(りくぶ)の侠気四分の熱、、、と続くんだけど、こ
れは今でも立派に通用するよね」「まったくだね。知性と教養がないと話にならないも
んね。ところで、元の詩が16番まであるのを知ってた?」
「へぇ〜、そんなにあったの。今度、ネットで調べとこっ」
以上、今週のグレローニュースは、久々の文学談義にモエた小父さん達の話題を、
USO800Khzでお送りしました。
★
さて、目先の変わった本を、2回に分けて紹介します。
「ワンダーズ・オブ・ナンバーズ 数の不思議」(クリフォード・A・ピックオーバー
主婦の友社 2002年5月)という本です。
サブタイトルに、「天才数学者グーゴル博士に挑む<超難問数学>」とあるので、ギョ
ッとするかも知れませんが、中学の数学程度の知識があれば、十分楽しめます。
とにかく難しい理屈は抜きにして(なぜそうなるか、解明されていないことがらも多
い)、「数」と「図形」の不思議な世界に存分に浸ることができます。
数ページ程度の完結エピソード(一部、関連のものが続くものもある)が、全部で
104収録されています。さっそく、ごく一部をご紹介。
<大きな数を作る(第10章)>
数字の1,2,3,4に記号の( ).(小数点)−(マイナス)だけを使って、出来
るだけ大きな数字を作るコンテストが行われた。(数字は1回だけ、記号は何度使って
もよい)
第一位の数は、nをおよそ「6990桁の数値」として、3のn乗(3の6990乗
ではない!)にほぼ等しいというとてつもない数。どんな式かは、本書で。
<あられ数の謎(第49章)>
まず、好きな正の整数を選ぶ。そして、その数字が、
a.偶数ならば、それを2で割る。
b.奇数ならば、3倍して、1を足す。
この計算をして、出た数字に上のルールを適用して、おなじ計算を繰り返していく。
例えば、3から始めると、3、10、5、16、8、4、2,1、4,2,1となっ
て、最後は、4,2,1の繰り返しとなる。
すべての数字が4,2,1に帰結すると大半の学者は考えているが、証明はされてい
ない。
現在のところ、確認されているのは、日本人による、1兆までだという。
証明は無理でも、これならもっと大きい数での検証は(時間をかければ)できそう?
(次回に続きます)
<ミニコーナー>
下の写真は一体何でしょうか。幼稚園か遊園地のような派手派手な建物です。三鷹市
内の東八道路わきにあって、前々から気になっていたので調べてみました。
その名も「三鷹天命反転住宅」といって超未来の実験住宅だ、ということが分かりま
した。賃貸(右は、入居募集中の内部写真)のほか、1週間単位のショートステイも
可能とのことです。興味のある方は、
http://www.architectural-body.com/mitaka/
まで。写真は、同HPから。
アラマタ先生が貧書生だった頃
投稿者:
作家モト
投稿日:2009年 8月29日(土)09時10分7秒
珍しく野球の話題になった。
「今、都市対抗野球やってんだけど、そういえば、国鉄スワローズって、プロ野球チームがあっ
たね」「なんでスワローズって名前にしたか、ご存知ですか?」「特急「つばめ」だろっ」
「実は、獰猛で強そうなハゲタカにあやかって、「コンドルズ」に決まりそうになったんですけ
ど、鉄道会社で「混(こ)んどる」はまずい、って話になったんですよ。で「座(すわ)ろー」
ならよかろうということで、、、、、」
「ホントかっ?嘘だろっ?」「まっ、まっ、そういう説もあるということで、、、、、、、」
久しぶりのヨタ話で、小父さん達をかついで、ちょっと快感を感じました。
以上、今週もグレローニュースは、USO800Khzでお送りしました。
★
アラマタ先生こと荒俣宏氏の活躍ぶりが、相変わらずすさまじい。
Amazonで検索しただけで、なんと458冊ものリストが出てくる。
先生の興味の赴くところを少し挙げただけでも、博物学、図像学、古今東西の怪しげな歴史、人
物、ミステリー、ホラー、オカルト、風水、妖怪、怪物、レイライン、江戸の商い、性愛などな
ど、とにかく広大無辺。最近では、夫婦でレンタカーを利用したヨーロッパツアーのガイドブッ
クまで出す余裕。まさに「現代の知の巨人、超人」といっていい。
今やテレビタレントとして、番組に出演し、取材で世界各地を飛び回り、しかもこれだけの著作
をものにする。一体時間をどう使えば、こんなことができるんでしょうか。
コンピュータのプログラマから作家に転身した氏の生活がそれなりに安定したのは、「帝都物
語」(全12巻+外伝 角川文庫ほか)が世に出て、売れ出してから。
それまでの赤貧洗うが如き雌伏の時代の生活ぶりと、飽くなき書物への偏愛ぶりを、「貧書生」
と自称しつつ、あますところなく語った本が、「ブックライフ自由自在」(集英社文庫)です。
まずもって、「10年間で1億円」(同書から)という購入ぶりが常軌を逸している。
国内に限らず、海外の書店からも、何十万円、ものによっては、何百万円もの本を、直接、また
はオークションなどを通じ、取り寄せたといいます。
ちなみに、当時先生が購入した本の極々一端を紹介すれば、、、、、、、、
「天文学器具論」(ティコ・プラーエ 1602年)、「アタランタ・フギエンス(逃げていく
アタランタ)」(ミハエル・マイヤー *寓意詞画集の最高峰)、「普遍音楽学」(キルヒャー
1650年 *古今の音楽に関する奇説を網羅した奇書)、「真の文字と哲学的言語について
の論考」(ジョン・ウィルキンズ 1668年 *人工言語創案に関する書)、「新筋肉裁断
術」(W・カウパー *筋肉解剖書)などなど。
まっ、いずれも、我々とは全く無縁の本ばかりですが、、、、、、
もちろんまともな生活が送れるわけはなく、食事は、パンと牛乳が主食、まともな食事とは無縁
の生活で、7年間放置されていた醤油は、異常な液体に変質していたという。着たきり雀で、薄
暗い喫茶店での読書、執筆で眼を悪くする始末。寝るのは、出版社の床という日々。
その異常な生活ぶりが、(他人には)面白くてたまらない。
そんな生活の中で貯めに貯めた文献と知識が、爆発的にその後の作品群を生み出し、収入をもた
らし、今や、「欲しい本は殆んど手に入れた」との境涯だそうで、まことご同慶の至り。
私も、本はよく読むほうだと自負していますが、先生の前では、まるで赤子同然。唯々平伏する
しかありません。あらためて、おそれいりましたっ。
<ミニコーナー>
MoMA(ニューヨーク近代美術館)のミュージアムショップ(渋谷表参道)がオー
プンしたというので、さっそく行ってきました。現代のデザイナーによるホームウェ
ア、家具、ステーショナリー、アクセサリーなど幅広いアイテムが揃っています。
値段もそれなりですが、斬新なモダンデザインが眼を楽しませてくれます。
HPは、
http://www.momastore.jp/
写真は、外観と店内の様子(同HPから)
赤塚ギャグで憂さを吹き飛ばそう
投稿者:
作家モト
投稿日:2009年 8月22日(土)09時05分36秒
某日、マスターと四方山話で盛り上がった。
「世の中には、「まともな」会話、対話が全く出来ない人ってのがいますねぇ」
「会話ってのは、「知ってることを」、「お互いに」、「分かりやすい言葉で」出し合って、
話題を膨らませ、面白くしていく過程を楽しむものですよね。時には、熱い議論にな
ったりもしますけど、、、、それはそれで、大人の議論ですからねぇ」
「世の中、知らないことは一杯あるわけだから、「知ったかぶり」なんかせずに、素直
に相手にきけば訊けばいいんですよ。質問がツボにはまれば、また話題が盛り上がる
わけだし、、、、時に本当にレベルの高い人、専門家の話を聞く一方になったとしても、
それで新たな知識、話題が得られることを楽しむ余裕が欲しいですよね」
「いまだに、「知ってることはエライこと」、「知らないことは恥」との小学生並みの
価値観に凝り固まっている人を見かけますけど、、、、、」
「生半可な知識を、支離滅裂な表現でもって「俺が俺が」で振り回すのは最悪だし、
本当にみっともないよね。それで、みんなから尊敬されてると思い込むのは、大いな
る勘違いでしょ。実態は総スカンだよね。」
「知識の多少とか、話の質とかじゃなく、いかに会話をうまく回せるか、そういった
スキルと経験と人間的魅力こそが本当に尊敬を集める源泉だ、ってことに気付いて欲
しいもんですね。」
「でも、そんな人に限って、自分のことじゃなく、他人事(ひとごと)だと思ってん
だよね」「ホント、困ったもんだね」
以上、今週もグレローニュースは、USO800Khzでお送りしました。
★
地震やら、大雨やらで何かと騒がしい世の中ですが、そんな鬱々たる気分をギャグ漫
画で吹き飛ばす、というのはどうでしょうか。
「週刊文春「ギャグゲリラ」傑作選」(文春文庫)が出ました。
先年亡くなった赤塚不二夫さんが、1972年から82年にかけて、週刊文春に連載
した中から、選りすぐりの69点を収録しています。
野暮を承知で、2つほど作品のサワリを紹介しようと思います。
まずは、朝起きてみると、制服と制帽を盗まれていたマヌケな警官(赤塚漫画ではお
なじみ)の話。
あわてて押入れを探しても、出てくるのはパンツばかり。何故か、学生時代のアルバ
イトで使った狼のぬいぐるみがあったので、(この辺からギャグが炸裂する)やむなく
それを着て、出勤に及ぶ。バス停に並ぶ狼の絵がなんともシュールで腹を抱えた。
その後の騒動は、ご想像ください。
もうひとつも警官ネタですが、格言、名言マニア(この設定も可笑しい)の警官がド
ロボウを捕まえた。
「悪はたまには勝つ、しかし決して征服することはない(ヨセフ・ルー)」、「悪は弱さで
ある(ミルトン)」などと得意の名言を垂れながら、事情聴取に及ぶのだが、なんと相
手のドロボウも、警官の上手をいくマニアだったのだ〜。(赤塚調で)
いちいち切り返されて、あせる警官。必死で格言集を繰るのだが、出てくるのは、「時
は金なり」「酒は百薬の長」など的外れの格言ばかり。
「わ〜っ!!本官の言いたいことが載ってない!」
知ったかぶりで、見栄っ張りが、墓穴を掘るのは、どこの世界でも一緒のようです。
お店に置いておきますので、お楽しみください。
<ミニコーナー>
以前、よく通っていた民芸品の店「備後(びんご)屋」さん(新宿区若松町)です。
1Fから4Fまで、布製品、ガラス、陶器、玩具など全国から集めた良質な民芸品が
びっしり。ここで買ったきんちゃく袋は、丈夫で使い勝手がよく、今でも愛用してい
ます。HPは、こちら(画像も)。
http://www.quasar.nu/bingoya/
座談の妙に浸る
投稿者:
作家モト
投稿日:2009年 8月15日(土)09時05分3秒
近頃、都(みやこ)で流行るもの、が話題になりました。
「東京駅地下の食品街で、今一番人気のものがあるんだけど何だと思う?」とiさん。
首を傾げる一同に、「それはね、花林糖」「え〜っ、かりんと〜〜?それって、駄菓子でしょ」
「そうなんだけどさ、すごい行列でさ、1時間待ちくらいじゃないかな。」
う〜ん、こまめに現場に足を運ぶiさんならではの、ユニークな情報でした。
以上、今週もグレローニュースは、USO800Khzでお送りしました。
★
詩人高村光太郎の父にして、仏師、木彫家として知られた高村光雲に「幕末維新懐古談」(岩波
文庫)という本があります
その帯には、「「お話自身すでに立派な芸術」といわれるほど座談の名手であった光雲が、(中
略)幕末維新の世相風俗を交えて生きいきと語る。」とあります。
看板に偽りはなく、実に楽しく一気に読み終わりました。
仏師の弟子としての修行時代から、木彫家として名を成すまでの自伝的回想を軸に、時々の風俗
を巧みに織り込んだ話しぶりは、目の前で本人から聞かされているようで贅沢な気分にさせてく
れる。
まず、細部にわたる記憶力のすごさに驚く。弟子時代に遭遇し、危うく生き延びた浅草大火災の
描写も、地域の様子、火勢、逃げ惑う人々などを語り尽して、間然とするところがない。
修行時代には人一倍努力、苦労もしたはずですが、そんなことは殆んど語りません。でも豊かな
才能に恵まれていたのでしょうね、確実に腕前を上げていく様子が行間から滲み出て、実にほほ
えましい。
仏師という職人的世界からスタートして、写実的な木彫という芸術の世界に飛び込んでいくので
すが、これも自ら芸術家を目指したわけではなく、あくまで自然体。
顧客からの注文、博覧会への出品など、言わば、周りから押される形で新たな分野に乗り出した
というのも、光雲らしい。
皇室に納める高級犬狆を彫るために、飼い主を拝み倒して借りてくる話、東京美術学校(現東京
芸大)木彫科の教授就任を固辞する光雲を、岡倉天心が、「学校を作業場にしてもらえばいいか
ら」と口説き落とした話など、エピソード満載。道を究めた人の話は、本当に面白いと思います。
<ミニコーナー>
光雲の代表作「老猿」(東京国立博物館所蔵)です。シカゴ万国博覧会に出品された高さ約90
cmの大作で、実物を見る機会がありましたが、息をのむ迫力でした。
裁判員に選ばれたら、役に立つかも知れない本
投稿者:
作家モト
投稿日:2009年 8月 8日(土)09時07分55秒
「最近のTVショッピングのやり方が、随分と変わったよね、マスター」
「どういうこと?」
「以前だったら、商品説明の後に、おまけで付けるグッズ(枝切りバサミとか)の説
明が延々あって、「さて、注目のお値段は」と引張りますよね」「まあそうだね」
「ところが、今朝は、ビデオカメラをやってたんだけど、一通りの説明の後にいきな
り、「お値段、気になりますよね?発表しちゃいます。なんとニッ、キュッ、パッ(2
万9800円)」と来たもんだから、思わず、身を乗り出してしまいましたよ。今や、
おまけより、値段が気になる消費者の心をうまくつかんでますよねっ」
「でも、よく考えてみたら、孫がいるわけでもなし、必要ないよな、と思い直して、
事なきを得たんだけどさぁ」「あははっ」
以上、今週も、グレローニュースは、USO800Khzでお送りしました。
★
裁判員による第1回裁判が行われ、いよいよ制度がスタートしました。
不幸にも(?)選ばれたとき、「役に立つかもしれない本」を紹介します。
欧米では、弁護士を目指す人の必読書ともいわれています。
「反対尋問」(ウェルマン/梅田昌志郎訳 旺文社文庫 1979年)がそれです。
どんな本かを一言でいうと、裁判での反対尋問(裁判の当事者(被告、原告)、証人へ
の質問のことで、裁判での勝ち負けの一番のポイントになります)の豊富な実例を、
項目別に分類して、集大成した本です。
また、そんな堅い本を紹介して、などと怒られそうですが、実にこれがエンターテイ
メント性たっぷりで、面白いのです。
弁護士という仕事は、法律の専門家である以前に、心理学者、人間学者でなければな
らない、ということがよく分かります。
胸のポケットを気にする証言者の態度から、証言暗記用のメモの存在を指摘して、成
功した事例なども紹介されます。
鉄道事故で肩を脱臼した男の損害賠償裁判。男は、事故後、腕が肩までしか上がらな
くなった、と主張する。それに対する著者(このケースでは、鉄道会社側の弁護人)
の作戦とは、、、、(以下、同書から)
「私は鉄道側の弁護人として反対尋問するにあたり、彼の苦痛に同情的な質問を2〜
3して、親しみをとりかわすとすぐに、事故以来肩がどこまでしかあがらないのか、
そのぎりぎりの限界を陪審員にみせてくれまいかといった。原告はゆっくりと、そし
てかなり苦労しながら、片腕を肩の線まであげた。「さて、その同じ腕をですね、事故
に遭う前ならばどのくらいまであがったか、陪審員に見せてください」と私が静かに
すすめると、彼はその腕を頭上まっすぐにさしのばしたのである。裁判官も陪審員も
どっと爆笑するなかを。」
マンガみたいなことが、実際にあるんですねぇ(笑)
もうひとつ、リンカーン大統領の弁護士時代の有名なエピソード。
殺人現場を目撃したという唯一の証人への反対尋問。
リンカーンは、証人が殺人の現場を見たのが、夜の11時頃であったこと、そして、
当日は、満月であったため、現場を目撃できた、との証言を引き出します。
その上で、リンカーンは、暦を証拠として、提出します。暦によれば、当夜のその時
刻は闇夜であったことが明らかになり、証言は嘘であったことがバレます。
実物の入手は困難ですが、電子本として、ネットで入手は可能です。
詳しくは、
http://www.papy.co.jp/act/books/1-14754/
へ。
<ミニコーナー>
これは一体なんでしょう?
バンダイから発売されている電子玩具「5秒スタジアム」です。
で、どう遊ぶかと言うと、自分の時間感覚だけを頼りに、ストップウォッチを操作し
て、5.00秒にいかに近づけるか、を競うもの。(ほかに2つほど、おまけのゲーム
がついている。)
100分の1秒単位で、結果が表示され、誤差に応じて、「帰れ!」とか「逆にスゴイ!」
などと、叱咤の声が飛んでくる仕組み。たかが5秒というけれど、結構熱くなります。
近々、お店に持って行きます。お楽しみに。
某常連さん、確か大町でしたね?
投稿者:
東京音頭
投稿日:2009年 8月 7日(金)22時50分7秒
思い出したのですが、大町でしたね。
明日、室堂入りで順調ならば金曜に大町にたどり着きます。風呂を貸して下さいね。ついでに庭先に天幕を張らせて頂ければ最高です。(笑)
「ハーメルンの笛吹き男」を巡る謎
投稿者:
作家モト
投稿日:2009年 8月 1日(土)09時04分7秒
私は、いつも携帯電話を胸のポケットに入れている。マスターが、「証明されたわけじゃ
ないけど、心臓の近くに携帯のような電子機器をずっと置いておくのは、良くない、とい
う説があるよ」「ふーん、それじゃ、右のズボンのポケットに携帯を入れるようにしよう
かな」
「そうそう、それがいいよ。マナーモードで太ももにブルブルが来ると、結構気持ちがよ
かったりなんかするんですよ」とS谷さん。さすが「ブラックホール」の異名は伊達じゃ
なく、その後の会話の流れが、「そっち系」に変わってしまいました。
以上、今週もグレローニュースは、USO800Khzでお送りしました。
★
グリム童話などでもお馴染みの「ハーメルンの笛吹き男」という伝承、伝説があります。
概ね、次のような話です。
1284年、ドイツのハーメルン(実在の都市です)に、派手な衣装を纏った男がやって
来て、高額な報酬と引き換えに、街のネズミを駆除することを申し出ます。
男は、笛で街中のネズミを川におびき寄せ、一匹残らず退治するのですが、街の人は、報
酬の支払いを拒否。これに怒った男は、笛で130人の子供たちを集め、街から出て行
き、二度と戻らなかった、というのです。(盲目とろう者の2人だけが戻ってきて、事件
を知らせた、とのバリエーションもあります。)
なんらかの歴史的事件が背景にあるはずですが、130人の子供たちは一体どうなってし
まったのでしょうか。親たち、街の人たちはどうしていたのでしょうか。なんとも後味の
悪い伝説です。
「ハーメルンの笛吹き男 伝説とその世界」(阿部謹也 ちくま文庫)では、その謎の解
明に取り組んでいます。
当時、街(都市)を支える経済的な基盤は、なんといっても農地でした。
一方で、耕す土地もなく、食い詰めた周辺の人たちは、あらたな職を求めて都市に流入す
るのですが、それを支える農地は、周辺ではそう簡単には、増えません。
そこで、ハーメルンに限らず、各都市では、東方に新たな土地を求めて進出する植民運動
が起こりました。そこには、それを斡旋する業者の存在があり、若い労働力を奪われる悲
劇なども多かったはずです。
そんな事実を伝承として、連綿と伝えてきたのが、この伝説だ、というのが、現在では、
一番有力な説となっています。確かに、ドイツの各都市では、植民運動が盛んな中、なぜ
「ハーメルン」だけにこの伝説が残されているのか、という弱みはあるとしても、それな
りに説得力があります。
社会の最下層に置かれ、非人間的な扱いを受けてきた放浪芸人たち。ネズミの駆除を専門
とする職人集団の存在、プロテスタントの進出による教会の対立が、人々の経済生活、倫
理観に与えた混乱など、著者の視点は、底辺にまで隈なく注がれます。
謎は謎のまま残されますが、中世世界を活写しつつ、伝承内容、学説の整理に筆を揮った
労作です。
<ミニコーナー>
ハーメルン市マルクト教会のステンドグラスから模写された最古の笛吹き男の絵です。
(Wikipediaから)
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