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「製造現場ってのは、いろんなことがあるところでね〜」とS谷さん。
「ある時、工場の変電設備に落雷があって、工場内の電気が止まっちゃったのよ。化学
反応釜の冷却ができなくなって、爆発寸前と言う事態。必死のバケツリレーで、釜を冷
やして、なんとか事なきを得たんだけどね。後始末も含めて、大変だったよ。」
「事故なんてないに越したことはないですけど、それを乗り切ることで、一体感が生まれ
るってこともありますよね」「確かに!」
以上、今週もグレローニュースは、USO800Khzでお送りしました。
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取り急ぎ紹介しなければならない本が出ました。
NHK教育テレビのテキストで、7月で放送が終わる、という事情からです。
そのテキストは、「知る楽(しるらく)」シリーズの「鉄道から見える日本」(原 武史)。
原の意図は、鉄道を通して、日本の文学、社会、文化などのありようを探っていこうとい
うもの。細部にこだわり、仲間内だけで通じる専門語を使うことを楽しむ排他的、オタク
的鉄道マニアの世界とは、全く違う興味深い世界を見せてくれます。
鉄道紀行文学の3巨人として、原があげるのが、内田百けん、阿川弘之、宮脇俊三。
「三人に共通するのは、「鉄道好き」を自認していたことである。しかし、彼らには、そん
な趣味に入れこむ自分を「あほらしい」と相対化する眼、あるいは諧謔する精神があっ
た。、、、」(同書から)
私自身、阿川、宮脇の鉄道エッセイに数多く接してきただけに、全く、同感で、腑に落ち
る。
阿川の「南蛮阿呆列車」(以前に紹介したことがあります)における阿川と北杜夫の会
話が紹介されている。
「・・・・・そろそろ83列車がすれちがうころだと思うんですがね」
「ああそうですか」
「しゃべっている間にすれちがってしまったかな」
「失礼ですが」とまんぼうが言った。「僕は汽車がすれちがってもすれちがわなくても、大
したことは無いような気がするですがなあ」
「西の阪急、東の東急」、「私鉄沿線に現れた住宅」では、東西私鉄の経営風土、経営
戦略の違いや鉄道が単なる輸送機関を超えて、沿線の文化、社会に与えた影響等
が、実証的、具体的に語られる。
関西出身の私にとっては、とりわけ興味を大いにそそられる内容となっています。
そして、なんといってもユニークなのは、1968年の「新宿騒乱事件」を取り上げている
こと。鉄道に「事故」はつきもの(もちろん、あっては困りますが)だが、駅そのものが「事
件」に巻き込まれ、舞台となったのは珍しい。
団塊世代のオジさんにとっては、懐かしく、ほろ苦く、ちょっと血が騒ぐ思い出かも知れ
ません。
「鉄道ひとつばなし」、「鉄道ひとつばなし2」(ともに原武史著 講談社現代新書)も名
著。より深く「学習」を進めたい方は是非。
<ミニコーナー>
「奇想の王国 だまし絵展」(Bunkamura ザ・ミュージアム 8月16日(日)まで
http://www.bunkamura.co.jp/museum/ )が開催中です。
本物と見まごうばかりの超細密画、エッシャー、マグリットなどの不思議でシュールな世
界に浸れます。図は、コルネリス・ヘイスプレヒツの「食器棚」(同HPから)
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