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人々の移動(転居)が経済的な要素やその他の理由で活発になったのは第二次大戦後であり、その影響で過疎地が生じ、人口が大都市圏に集中してきた。
我が宗門においても、この過疎化が問題となり、その地域の寺院運営に深刻な影響を及ぼしている。渕英徳総長の施政方針の重要な案件となっているが、未だ具体的な政策が示されていない。
又、大寺の旦那衆の集り(宗議会議員)では、誰一人として過疎地域の寺院対策など、真剣に考えていないと言っても過言ではない。
つまり、今の宗門行政は、「自分の事は自分で守れ」という主義で捕えるべきであり、住職の努力が必要と思われる。つまり、布教活動を活発に行ない、多くの人々が参詣に訪れる要素を創造するとか、イベントを開催するとか、観光客を誘致するとか、等々である。
私の友人などは、観光会社と話をして、自分の法話を聞いてもらうように企画し、観光バスを1時間停めてもらい、多くの方々に布教をし、信者を増やしている。
このお寺も過疎地のお寺である。今では、境内も本堂も立派になり、人々の信仰の場として栄えている。
この寺院は、私の友人が一代で築いたものです。
今の檀家制度だけでは、寺院を維持する事ができないと思い、始めた活動だそうです。
地方では檀家が減少し、都会では檀家は増えないが、葬儀数は増える。都会の住民は、寺の檀家になりたくない理由として、寄付金を強要されるからと言います。寺とは、葬儀や法事だけの付き合いを求めている方々が多いのです。
つまり、檀家付き合いをしてもデメリットだけで、メリットがない、という事なのです。
全国の皆様、檀信徒になって頂いた方々に、皆様のアイディアでメリットを提供する事を考えて下さい。
「お寺の檀家になってもメリットが無い」だから、寺離れ現象が起きているのです。
つまり、ギブ・アンド・ティクを確立される事です。現代人は必ずそれを求めます。
ティク、ティクだけを考えていませんか、――?
私は仏事を通じ、常にギッブ・アンド・ティクを考え、法話や布教を行っております。
そこで信者さんを増し、将来の寺院運営に協力してもらうよう努力しており、現在は先行投資を行っております。そして多くの方々から、信頼と賛同を得ております。
今では、寺院経営コンサルタントを称する方々や大手仏具屋さん、霊園開発業者、等々の方々が迎福寺を訪れて、私の話を聞いてくれます。
そこで私が常々申し上げている事は、「いかにお寺に人々を集める事ができるか」又、「先行投資を寺院ができるか、又、リスクを負担できるかが重要なポイント」と申し上げております。
私の住持する迎福寺は、檀信徒に負担させない先行投資と布教活動、それに充分な仏事サービス提供により檀信徒の数を増しております。
私は以前に、大閑道人氏に対し、「迎福寺を近代寺院のモデルプランの実験だ」と申し上げましたが、その成果が出始めております。
全国の皆様、改革意識の欠如した金持ち旦那衆の宗議会や包括宗教法人「曹洞宗」には、期待できないのが現状です。「己のアイディアと努力」により、今日の問題を打破すべきであり、直葬比率の高まっている今日、葬式や葬儀を待っていては将来は決して明るいものではありません。
人々の寺離れは信仰心では無く、経済的理由と受け止める事が重要と思いますし、複雑多様化した近代社会では、信仰を求める方々が多くいると私は思っています。
合掌
迎福寺住職
千代川宗圓
九拝
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